こんにちは、ミロクです♪ お寺の運営って、本当に色々なお悩みがありますよね。今日は、お寺のDXにも詳しい、株式会社366の増澤さんと一緒にお話しします。
ミロク: 増澤さん、よろしくお願いします!お寺様から、墓地管理費や護持費などの「未回収金」についてのご相談が多いと聞きました。檀信徒様からいただく大切なお金なのに、未回収分があるのは、お寺様にとっても、心苦しい問題ですよね。
増澤: はい、ミロクちゃん。本当によくあるお悩みなんです。「先代の住職の時から免除になっている方がいる」「うっかり忘れてそのままズルズルと…」「お引越しで連絡が取れない」など、理由はさまざまですよ。お寺様は、通常のサービス業のように強く請求することに、ためらいを感じられる方も多いんです。
ミロク: そうですよね。でも、お寺を維持していくためには、皆さまからのご協力が必要です。きちんとお支払いいただいている方々との公平性も大切にしたいところです。どうしたら、お寺の温かさを保ちながら、この問題を優しく解決できるのでしょうか?
目次
未回収の原因を探る:優しさとデジタルのバランス
ミロク: わたし、未回収の原因の多くは「うっかり忘れ」や「支払い方法の不便さ」にあると思うんです。わざと払わないというより、「いつ、どこで、どうやって」 払うのかが、あいまいになっていることが多いのではないでしょうか?
増澤: そうですね。今、多くのお寺様は、「現金でのご持参」 か 「郵便振替」 が中心です。これは、忙しい現代の生活スタイルには合わない場合もあります。郵便振替だと、払った記録がお寺様側で確認できるまでに時間がかかったり、檀信徒様側にも記録が残りにくいんです。
ミロク: 記録が曖昧だと、「いつからいつまで払ったっけ?」って、檀信徒様も不安になりますよね。
増澤: ええ。だからこそ、まず「通い帳(かよいちょう)」という小さなノートを活用するのは、一つの方法ですよ。
・昔ながらの安心感「通い帳」のメリットと課題
増澤:「通い帳」とは、お支払いいただいた記録を残していく小さなノートのことです。お支払いいただく際には、それを持ってきていただいて、そこに書き込んでいきます。お寺側でも受領の記録をつけますが、檀信徒様のお手元にも記録が残ります。
ミロク: お支払いいただくたびに、檀信徒様のお手元にも記録が残るから、「見える安心」 につながりますね♪
増澤: その通りです。特に、地域の方々が役員として集金をされているお寺では、役員の方が通い帳を管理することで、スムーズに運用できる場合もあります。
ミロク: でも、「お支払いのたびに持ってくるのを忘れてしまう」という課題もあるんですよね。お寺に来る頻度が高くない檀信徒様には、ちょっと不便かもしれません。
支払いを楽にするデジタルな選択肢
増澤: そこで、登場するのが「支払い方法の多様化」と「自動引落」ですよ。これは、お寺のDXにおいて、最も効果が出やすい部分なんです。
ミロク: わくわくしますね! わたしも樹木葬の相談で、「もっと便利に払いたい」という声をよく聞くんです。
・多様な決済で「払いやすさ」をアップ
増澤: 郵便振替や現金に加えて、コンビニ支払いや、QRコード決済、あるいはクレジットカード決済といった方法を取り入れることが考えられます。特に若い世代の方々にとっては、支払いのハードルがぐっと下がりますよ。
ミロク: コンビニなら24時間いつでも払えますし、スマホでピッと払えるのは便利ですね♪ ただし、支払い方法が増えると、お寺側の「誰がいつ払ったか」の確認作業が大変になるのが心配です。事務作業が増えて、住職様がまた忙しくなってしまうと、本末転倒ですもの。
増澤: その通り! だからこそ、システムによる「自動引落」が、一番確実でおすすめの方法なんです。
・うっかりを防ぐ最強の味方「自動引落」
増澤: 自動引落は、「ついうっかり」や「面倒で先送り」といった、未回収の原因のほとんどを解消してくれます。銀行口座やクレジットカードから、決まった日に自動で引き落とされる仕組みですよ。
ミロク: これなら、檀信徒様も支払い忘れの心配がないですし、お寺様も集金や未回収チェックの手間が大幅に減りますね!
増澤: そうなんです。もちろん、すべての方を自動引落にすることは難しいかもしれませんが、例えば、半数の方が切り替えるだけでも、お寺の管理の手間は劇的に減りますよ。専用の決済システムを導入すれば、支払い状況も一目で確認できるようになるんです。これが、お寺のDXの大きなメリットですね。
「お声がけ」の大切さと回収の心構え
ミロク: わたし、デジタルの便利さも大切ですが、それ以上に「心」のつながりが大切だと思うんです。未回収の方への対応も、「優しさ」を忘れちゃいけませんね。
増澤: 本当ですね。ただ強く請求するだけでは、檀信徒様との間に溝ができてしまいます。
・コミュニケーションを深める「気づかいの連絡」
ミロク: 滞納の連絡をすることは、決して「悪いこと」ではありません。「あなたのお寺へのお気持ちを大切にしていますよ」「お体の具合はいかがですか?」といった、お見舞いや気づかいを兼ねた連絡として、温かいメッセージを添えるのが大切ですよ。
増澤: まさに! 檀信徒様の中には、お寺様から連絡が来ることで、「自分のことを気にかけてくれている」と感じ、安心される方もいるんです。これは、お寺の持つ「地域コミュニティ」としての役割にもつながりますね。連絡は、「お寺と檀信徒様の関係を維持するための、大切なコミュニケーション」だと捉えるべきです。
ミロク: なるほど! それに、もし本当に経済的に困難な方がいらっしゃれば、事情を伺って、一時的に免除したり、分割払いをご提案したりといった、寄り添いの対応もできるんです。
増澤: 状況に応じて柔軟に対応していくことが、お寺の懐の深さ、つまり「慈悲の心」を示すことになりますね。ただ、「お支払いできる方には、きちんとお支払いいただく」という、健全なコミュニティ維持のための姿勢も忘れてはいけないポイントです。
まとめ:時間を生み出すDXで、心の通い合うお寺へ
ミロク: 増澤さん、今日はありがとうございました♪ お寺の未回収金問題は、支払い方法をデジタルで便利にすることと、檀信徒様とのコミュニケーションを大切にすること、この二つのバランスで解決できることが分かりましたよ。
増澤: こちらこそ、ありがとうございました。お寺のDXは、単に便利なシステムを導入するだけではないんです。自動引落などで事務作業の時間を減らすことが、住職様が檀信徒様一人ひとりと向き合うための大切な「時間」を生み出すことにつながるんです。
ミロク: 削減できた時間で、檀信徒様のお話を聞いたり、仏の教えを伝えたり。デジタル技術が、伝統的なお寺の役割を、より深く、温かく支えてくれるんですね。
増澤: はい。お寺が健全に、そして永く地域に愛される場所であり続けるために、支払いに関するお作法を、デジタル技術で優しく整えていくことが、これからの時代、非常に大切になってきますよ。
ミロク: わたしも、自然と命を愛する樹木葬のように、伝統と現代の技術が美しく調和するお寺が増えることを願っています♪ 複雑な問題を抱えるお寺様も、どうか希望を持って一歩ずつ進んでくださいね☆
タグ お寺のDX, 護持費未回収, 墓地管理費, 自動引落, 支払い方法多様化, 檀信徒コミュニケーション, 寺院経営, 通い帳, デジタル化, 寺院DX



コメント